「生」とはなにか、「死」とはなにか。
短くても美しく生きる捨て子ライオン。子どものために死の中に飛び込むヌー。
他者の死を悼み弱者をいたわる象...「生」の重さはその長さだけではない。

映画監督の羽仁進さんがサバンナで生きる野生動物たちの行動から「生」と「死」を見つめ直した文章に、ミロコマチコさんが生き生きとダイナミックに描く動物たち。絵のページも見開きで多数あります。
厳しい死と対峙しながらそれを凌駕する生の輝きを感じる文と絵。大人も子どもも一緒に読みたい一冊です。

【帯の推薦文より】
ここに、すべてのいのちの、原点がある。
寄り添う姿、分かち合う姿、協力し合う姿。
そうして、時には突き放す姿もまた。
わたしたち、人間が学ぶ、暮らしの流儀がここに、確かにある。
（作家　落合恵子氏　推薦）