ショコネ絵本20選(その1)
残すところ3日となった「こどもとほん」Shocone個展ですが、今日、新しい作品が追加されました。小さな粘土のおにんぎょ。たち。
絵本を選ぶのにとっても参考になると好評いただいている「ショコネ絵本20選」
以下、ショコネさんの言葉とともにご紹介します。
「おつきさま こんばんは」
作・絵:林明子/出版社:福音館書店
1歳を過ぎた娘と初めて一緒に読んだ本。それまでも絵本を読んでやろうと色々試みていましたが、娘がどんどんパラパラめくってしまったり、途中で閉じてしまったり、最後のページまで読み切ることはありませんでした。それが、この本はじっくりと私が語る言葉を聞き、絵をみてくれたんです。「こばわーこばわー」と絵本の中のおつきさまにおじぎしながら言う我が子に、じんわりと暖かいものが広がりました。良い絵本というのは、もちろんその本自体がもっているものが大きく関わるのですが、読んでやる子どものタイミング(その子の年齢や環境)も同様に大切で、それが絶妙な具合に合わさっていないとだめなんだと、そしてそのタイミングがあった時の喜びを教えてもらった本でした。
「くだもの」
作・絵:平山 和子/出版社:福音館書店
「さあどうぞ。」 瑞々しく、おいしそうなくだものが並びます。我が子も近所の子も、読んでやった子どもたちは、必ずと言ってよいほど、絵本の中の果物を手にとって、口に入れました。そして読んでいるわたしにも食べさせてくれました。それまで遊んでいたガラガラや積木と違って、それをめくっていくとそこには楽しい世界が広がっていく、そういうものがある。そんな違う世界の扉を開けた喜びを顔いっぱいにみせて、何度も読んでと本棚から持ってきました。1歳くらいの子に。
「もこ もこもこ」
作:谷川 俊太郎 絵:元永 定正/出版社: 文研出版
「これどうやって読むんだろう・・・。」初めてページをめくった時、そう思いました。でも、いざ子どもを前に声を出すと、考えるでもなく声はでました。毎日読めば読むほど楽しくなって、声の出方も変わってきて。そして、そんな自分の声に驚いて。子どもたちの反応がうれしくて、もっと喜ばせたいと思っているうちに、一番楽しんでいたのはわたしだったかもしれません。2歳くらいの子に。
「きんぎょがにげた」
作・絵:五味 太郎/出版社:福音館書店
きんぎょばちからにげたきんぎょが、家の中をあちこちかくれんぼ。「きんぎょが にげた」「どこに にげた」「こんどは どこ」数回読むと、もう逃げた場所は覚えてしまうにもかかわらず、何度も何度もせがまれて繰り返し読みました。段々紛らわしい絵になってくるんですが、きんぎょの場所を覚えてしまった後でも、そこでわざと間違えてやると、キャッキャと喜んでいました。娘も息子も大好きでした。カラフルではっきりした絵と簡単なことば。子どもの好きが集まっていて、1歳から2歳くらいになってもずっとお気に入りでした。
「ごろごろにゃーん」
作・絵:長 新太/出版社:福音館書店
「ごろごろにゃーん ごろごろにゃーん と ひこうきは とんでいきます」ほぼ前頁その繰り返し。特に息子が好きでした。繰り返しなので、覚えるともなく覚えて、たどたどしい発音で、わたしといっしょに読んでいた頃を思い出すので、おそらく2歳から3歳くらいだったでしょうか。うれしそうな顔の息子をみて、これがなんでそんなに楽しいんだろう?と思いつつ何度も読んでやりました。繰り返し読むうちに、なぜだか理由もなくわたしも楽しくなってきて、大好きになりました。
「ショコネ絵本20選」続きはまた明日!
※これらの絵本はウレシカ店舗でも販売していますが、会期中に売り切れた本もございます。何卒ご了承下さい。
「こども と ほん」Shocone 個展
〜8月15日(月)まで 12:00〜19:00
2011年8月12日 | おすすめ書籍・絵本 |