「ねこ・テン」犬猫トークイベントご報告

「ペットショップの透明なケースに入った子犬や子猫を見て、ヒトコトどうぞ!」
「かわいい!」? 「かわいそう!」?

9/11(土)、絵本作家どいかやさんと作家の渡辺眞子さんによるトークイベントをウレシカで開催しました。オーバーブッキング気味のお申込みに(まあドタキャンも2,3あるでしょ、とは失礼な店主!)全員きっちりご参加頂きました!お客様24名(うち2人は小学生の女の子)+かやさんと眞子さん+店主2で計28名!暑いなか狭い店内は熱気むふん。
お土産に猫クッキー(かやさんご友人作)とハーニャ・ポストカード、ウレシカステッカーのおまけ付き。

犬猫トークはまず、どいかやさんの進行で、眞子さんの活動や国内外のペットをとりまく現状や問題をお話しいただきました。海外では日本のような生体販売をしているところはほとんどないということ。ペット業界の闇、悪質ブリーダーによって繁殖の道具として使い捨てられる犬猫たちのこと。
それから、殺処分が決して"安楽死ではない"こと。実際に保健所で取材されたときの写真を見ながら解説していただきました。「犬と、いのち」で掲載できなかった"装置から出てきた後"の子犬たちの写真も...。胸がつかまれる現実。
けれど、状況は少しずつ変わってきているとのこと。ボランティアの方々の働きに頭が下がる。それでもなかなか悪徳業者はなくならない「バルサンといっしょ。一網打尽しないと!」眞子さんの明るい声に笑いがおこる。日本人は横並びが好きだから、この考え方が当たり前になれば一気にいけるでしょう、という希望。そして急がれる法律の改正。

小さな参加者も最後までありがとう! かやさんと眞子さんで記念撮影パチリ。

さて、冒頭のクエスチョン、かわいい? かわいそう?
私も以前は、かわいい!と叫んでいました。でも、今はもう言えません。子犬や子猫たちがかわいいのは当然だけれど、考えてみたらこんな小さい子が狭い箱のなかにおとなしく寝ているなんて、不自然。お母さんに甘えたり兄弟達ととっくみあいをして遊んでいるころなのに。ペットショップで買った犬猫に病気が多いのも短命な犬種と言われるのも、理由があってのこと。

知らない < 知っているつもり < 知る < よく知る という区分があるなら、私も含め、多くの人が「知っているつもり」なんじゃないかなあ。
犬猫が好きだからという理由だけでない、これは社会問題なんですよと眞子さんが仰っていたように、想像すること、知ることの大切さはすべてのことに言えるんだと思います。テレビじゃ流してくれないこと多いからね。これをきっかけに「知る」ことを続けていこうと思いました。自分のできる範囲でやれることを。

知るためのツール
» 「ペットショップにいくまえに」(どいかや作 フリーぺーバー)
» 「犬と、いのち」(渡辺眞子・文 山口美智子・写真)
» 映画「犬と猫と人間と」

今回ご参加いただいた皆さま、渡辺眞子さん、どいかやさん、本当にありがとうございました!!そして、会場のイスを貸して頂いたさばの湯さん(自慢の経堂長屋!)たまたま通りがかりにイスを運んでくれた経堂常連さん、感謝です!!みなさんの温かい気持ちが満ちたイベントになりました。またいつか機会をつくって開催したいと思います。

どいかや展覧会「ねこ・テン」は引き続き、9/20(月・祝)まで開催しています。(明日9/14は休み)ぜひご来店下さい。渡辺眞子さんの「犬と、いのち」も販売中。フリーペーパー「ペットショップにいくまえに」も配布していますよ。

2010年9月13日 | 展覧会・イベント情報, ワークショップ・イベント