新潟・十日町への旅 絵本と木の実の美術館「ペットショップにいくまえに」展
もう2週間前になりますが、新潟の十日町を訪れました。
10時ごろ東京駅発の上越新幹線に乗り、越後湯沢でほくほく線に乗り換え、12時には十日町に到着。案外近いんですね、新潟。駅で「ペットショップにいくまえに」新潟展に参加されているたんじあきこさん、松成真理子さん、スドウピウさん、早川純子さんと合流。
十日町駅前のシーンとした人気のなさに一抹の不安を抱きつつ(実は町の賑やかな方の反対側だったみたいだけど)トークイベント会場の十日町情報館に向かいました。展覧会会場の絵本と木の実の美術館からはちょっと離れた、でも交通の便が良い立派な施設。前日入りしていた、どいかやさんととりごえまりさん、そして田島征三さんに再会し、どきどきしつつ会場をのぞくと...
沢山のお客様!大人も子どもも。
まず、どいかやさんが『ねこだっこしたら』を朗読。それから、映画『いぬとねことにんげんと』をみんなで観ました。この映画を見るのは何回目だろう。でもその度に「そうだったそうだった」と思い出し、目の奥が熱くなる。
そしてお三方でのトーク。かやさんが『ペットショップにいくまえに』を、まりさんが『ネコの種類のおはなし』を作った経緯、そして今ある問題とこれからのこと。
まりさんが「学校でお話するとしたら、お家がペットショップの子もいるだろうから『ペットショップに〜』だと難しい。だから『ネコの種類〜』で科学的な方向からお話できたら...」と仰っていました。
ああ、そうですね。この連動展も様々な社会問題に声を上げてきた田島征三さんの美術館だからこそ実現できたんだと改めて気づきました。
田島征三さんの『花じんま』(花咲か爺さんの高知弁再話)朗読がすばらしくて感動。
作家のみなさんも壇上でごあいさつ。トーク終了後、参加作家の絵本をずらりと並べた別室でサイン会となりました。大盛況のサイン会、お客様もすごく嬉しそうで、私までテンションが上がりました。(絵本がいっぱい売れる、いい光景!)
十日町情報館は図書館なのですが、段々畑のような書棚が壮観でした。
この後、とりごえまりさんは一足先に東京に戻り、残った面々で温泉、そして宿泊先の三省ハウスで交流会。美味しい野菜や妻有ポーク、そして何よりおいしいお米と日本酒!楽しいおしゃべりとともに堪能しました。
そうめんかぼちゃの漬け物も美味しかったなあ〜。
廊下から見下ろす集落の朝の風景。水と空気が美味しいからか、宴会明けもスッキリとした目覚め。廃校を宿泊施設にリユースした三省ハウスは二段ベッドで合宿気分でしたが寝心地もよく快適でした。
階段と踊り場。
歴代校長の写真が並ぶ図書室。
二日目は絵本と木の実の美術館学芸員の天野さんがガイドとなり車を走らせてくださいました。越後妻有・大地の芸術祭の里ってすごく広い範囲なんですね。その中から、
まつだい農舞台、松代郷土資料館、そしていよいよ鉢(美術館のある集落)へ...
絵本と木の実の美術館に到着(これが本命!)
廃校を一冊の絵本に見立てた美術館。ここで「ペットショップにいくまえに」展〜ちいさな いのちの こえ〜 が開催されています。企画展は三つの部屋で、絵の展示は手前の教室と奥の音楽室。真ん中の一室には田島さんの立体作品が展示されています。
(敬称略)市居みか、大島妙子、おざきえみ、かとうまふみ、きくちちき、北村奈津子、工藤ノリコ、小林ゆき子、こみねゆら、さかいあいも、坂崎千春、スドウピウ、高橋和枝、高畠那生、田島征三、たんじあきこ、どいかや、とづかかよこ、とりごえまり、中沢美帆、nakaban、にきまゆ、にしむらあつこ、花田純子、早川純子、松成真理子、ミロコマチコ、山口めぐみ、やまだみつこ
立体作品も含め29名の作家が趣旨に賛同され、作品を展示しています。温かく、生き生きと、強く、かわいく、美しい動物たち。
入口にパネルも飾られていました。ボランティアや地域の方々のお力添えで作られたほのぼのと温かい展覧会。
フキダシに「ようこそ!」と、かやさん。
鉢では嬉しい再会もありました。スドウピウさんが展覧会のチラシを送った方が、たまたま美術館のHachi Cafeで働いてる方で、さらにその方はウレシカにも来てくれたことがあり「お久しぶりです」と言われびっくり!また来てください。また行きます。笑
田島征三さんとみんなで記念撮影。
最後にキナーレ(越後妻有里山現代美術館)に連れて行ってもらい、学芸員の天野さんとはお別れ。お世話になりました!東京への帰路もとっても楽しかった。
美術館の脇に咲いていた小さな花。ミゾソバというそうです。あれからまた冬が近づいて鉢の植物も色あいを変えていることでしょう。週末のお出かけにぜひ訪れてみてください。ついでに色々巡るなら車が便利かも。
最後に自慢しちゃおう。田島征三さんにいただいたサイン。ふふふ。
母と祖母が選んだ私にとって大切な絵本の中に『ちからたろう』や『猫は生きている』があり、その頃は誰が描いてるかは気にしなかったけれど、まさかこういうかたちで一緒にお仕事させていただくことができるとは。お空の祖母と母に報告しましたよ。
「ペットショップにいくまえに」〜ちいさな いのち のこえ〜
会期:〜11月30日(土)まで ※水木休み open 10時〜17時
会場:鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館(新潟・十日町市)
本原画展・入館料:大人700円、小中学生300円、幼児無料(幼児と同伴の大人200円引き)
»とりごえまりさんのブログでもご報告いただきました。
2013年10月28日 | ウレシカの旅 |