展覧会「ペットショップにいくまえに」への思い
どいかやさんからのメッセージを掲載します。
展覧会「ペットショップにいくまえに」への思い私達の何気ない生活が、実は弱いものの犠牲の上に成り立っているということがあまりに多い日本です。
そのひとつにペットの命があります。今まで家族同様に暮らしていた犬や猫を、自分勝手な理由で簡単に手放す人がいて、そして私たちの税金を使い殺処分。動物たちは決して安楽死ではなく、苦しみもがいて死んでいきます。毎日のように人里離れた施設でひっそりと、だけど大量に行われていることです。
また、表向きは華やかですが、裏では劣悪な環境でペットを繁殖させるペット業者たち。命の大量生産大量販売は、ペットを捨てやすい環境をつくります。そして利益優先の繁殖環境は、店頭に出る前に多くの子犬や子猫を死なせています。事実を知って、別の方法を選べることを知れば、救える命があります。
「知ってもらいたい」という目的で作ったのが、フリーペーパー「ペットショップにいくまえに」です。そして、そのメッセージを元に小さい展覧会を続けています。毎回すばらしい作家さんにご協力いただいて、本当にありがたいことです。
世の中をがらりと変えることはできません。人の考えを変えることも難しいです。けれど、テレビのニュースでやっていた、女優さんが言っていた、友達からも聞いた、そういえばそんな展覧会もあった...ペットを飼うときはちょっと意識してみようかな...
そんな風にして、少しずつ誰かの意識に入るきっかけのひとつになれたらと思っています。
そしてこの展覧会が、自分たちが選択するあらゆるものの背景を、意識することの入り口につながっていけば、という大きな期待も込めて。どいかや
このメッセージは店内入ってすぐの壁に貼っています。先日掲載していただいた東京新聞、とりごえまりさんの記事もあわせてぜひお読みください。
同タイトルでは3年目となる今展。小さな展覧会を始めるきっかけとなったのは4年前、2010年秋のどいかやさん個展『ねこ・テン』でした。作家の渡辺眞子さんにお越しいただき、どいかやさんとトークイベントを開催。その展覧会にあわせて作られたのがフリーペーパー『ペットショップにいくまえに』です。
そして翌年、フリーペーパー『ネコの種類のおはなし』を作られたとりごえまりさんにもご参加いただき、展覧会「ペットショップにいくまえに」が始まりました。(2011年の展覧会)そして昨年の2012年も新たな作家さんにご賛同いただき「猫の集会所」展を開催することができました。(2012年の展覧会)
今年の「ペットショップにいくまえに」展には、京都nowakiの菊池さん、新潟からは田島征三さんからお申し出いただき、連動展の形にするために、去年の冬頃から動き出していました。かやさん、まりさんとともに打合せやメールでの連絡を重ねての開催。例年に増して感慨深いものがあります。
なぜ今年は「版画」かというと、私が版画好きだから(役得。笑)。版画で作品を作っている素晴らしい作家の方々をはじめ、どいかやさんやとりごえまりさんなど普段は版画を主な手法とされない方の版画も見られる、充実した展覧会になりました。(*一部、版画以外の作品も展示しています)
「知ってもらう」ための展覧会なので、ウレシカではその役割になれたらと、毎年、好きな作家に、そしてなるだけ新しい方に、ドキドキしつつ声を掛けさせていただいています。絵本や絵が好きな人から始まって、どんどん違う分野にも、小さな種から枝葉が伸びるように広がるといいなと思います。
「みなさん犬猫好きなんですか?」「猫、飼ってるんですか?」と聞かれることがあります。もちろん動物好きな方が多いですが、ちょっと苦手、アレルギーで触れないという方も中にはいらっしゃいます。それでも「ペットショップにいくまえに」の思いに賛同してくださるのは、それが人間社会の問題だから。
どいかやさん愛猫の毛で作った猫毛フェルト人形。猫アレルギーの方はご注意を。
みはに工房のシルクスクリーン手捺染や型染めで作られた鮮やかな布もの。cinecaさんの猫クッキーも。
展覧会初日には嬉しい顔ぶれが集まり楽しい時間を過ごしました。どいかやさん、とりごえまりさん、そして参加作家の皆さんが会ってお話しできたのがとてもよかった。
みはに工房さん手作りのかわいい動物クッキー。
連動展、nowaki「ボクのトモダチ」は29日(日)まで。28日(土)からは新潟、鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館での展覧会が始まります。*入館料が必要です
「ペットショップにいくまえに」版画展〜みんなのいえ〜
〜10月7日(月) ※火水休み open 12時〜19時
» URESICA(ウレシカ)shop & gallery(世田谷区経堂)
★9月29日(日)14時〜16時頃までトークイベントのため店内閉切りとなります。ご来店の際はご注意ください。(ご予約満席)
【参加作家】
さかたきよこ、坂本千明、ささめやゆき、田島征三、タダジュン、たなか鮎子、
どいかや、とりごえまり、nakaban、平岡瞳、みはに工房、山福朱実、芳野
【関連サイト】
どいかや作「ペットショップにいくまえに」
とりごえまり作「ネコの種類のおはなし」
2013年9月25日 | 展覧会・イベント情報 |
「ペットショップにいくまえに」版画展〜みんなのいえ〜
DMイラスト:とりごえまり »DMを見る(PDF)
「ペットショップにいくまえに」版画展〜みんなのいえ〜
9月19日(木)〜10月7日(月)
※火水休み open 12時〜19時
» URESICA(ウレシカ)shop & gallery(世田谷区経堂)
動物を飼うということは、ともに暮らす家族を迎えること。人と動物が暮らす家。
私たちが住む地球は、そこに生きるすべてものたちのすみか。生きものみんなの家。
【参加作家】
さかたきよこ、坂本千明、ささめやゆき、田島征三、タダジュン、たなか鮎子、
どいかや、とりごえまり、nakaban、平岡瞳、みはに工房、山福朱実、芳野
どいかやさんが制作したフリーペーパー「ペットショップにいくまえに」をもとに、犬や猫をはじめ、動物をとりまく人間社会の問題を、より多くの人に知ってもらうための展覧会です。
今年、ウレシカでは版画という切り口で作品展示・販売をいたします。チャリティーグッズ(ポストカードセット、冊子「ねこだっこしたら」)も販売いたします。
★19日初日:cineca(チネカ)のゆる猫クッキーとkalikaliクッキーもやってきます!
《トークイベント》
日時:9月29日(日)14:00〜
ゲスト:南部和也(獣医師、作家)、どいかや、とりごえまり
参加費:1,000円(お茶付き)
定員:20名 ★ご予約満席
【連動展】
◎nowaki(京都・三条)
ボクのトモダチ「ペットショップにいくまえに」2013
会期:9月20日(金)〜9月29日(日) ※24日(火)休み
◎鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館(新潟・十日町市)
「ペットショップにいくまえに」〜ちいさな いのち のこえ〜
会期:9月28日(土)〜11月30日(土)※水木休み
*入館料が必要です
【関連サイト】
どいかや作「ペットショップにいくまえに」
とりごえまり作「ネコの種類のおはなし」
企画・協力:どいかや、とりごえまり、鉢&田島征三 絵本と木の実の美術館、nowaki、ウレシカ
2013年9月17日 | 展覧会・イベント情報 |
のけもののけの展:展示風景
イラストレーション:タカスギチアキ
人形:sou
刺繍・布小物:saeco
『のけもののけの』展
〜9月16日(月・祝)まで open 12時〜19時
【参加作家】タカスギチアキ、saeco、sou
» URESICA(ウレシカ)shop & gallery(世田谷区経堂)
2013年9月11日 | 展覧会・イベント情報 |
『のけもののけの』展
『のけもののけの』展
9月5日(木)〜9月16日(月)※火水休み open 12時〜19時
のけもの、けもの、もののけ達が
ほらいつだって、そこにいるんだよ。
【参加作家】
タカスギチアキ(イラストレーター)
saeco(ものつき作家)
sou(人形作家)
イラスト、手芸クラフト、人形と異なる表現方法の3名の作家が「のけもの、けもの、もののけ」というテーマで作品を制作。怪しく不思議なもののけたちを連れてきます。
2013年9月 4日 | 展覧会・イベント情報 |