「おいしい3月」おいしい本・その2
本日の1人目、嶽まいこさんが選ぶ「おいしい本」です。
※文末に(だ)は嶽(だけ)さんのコメント
「くだもの」
作:平山和子
「はいどうぞ」というフレーズとともに、くだものが差し出されていく。なんでもない絵本ですが、くだものの瑞々しさやリズム感のよさなど・・・おきにいりの本です。(だ)
「ちびくろ・さんぼ」
文:ヘレン・バンナーマン 訳:光吉夏弥
絵:フランク・ドビアス
こちらも懐かしい名作。トラがぐるぐるまわってバターになっちゃう!積み重ねたあつあつのホットケーキがたべたくなります。絶版になっていた岩波書店版を部分的に復刊したもの。
「フェーヴ お菓子の中の小さな幸福」
磯谷佳江:著
フランスの伝統菓子「ガレット・デ・ロア」の中に入れられる幸運のアイテム、フェーヴ。さまざまなモチーフで作られたかわいい陶器の人形の写真集です。たべておいしい、手に入れてオイシイお菓子にまつわる本。(だ)
もう1冊、「ひとりひとりの味」著:平松洋子
ひとりひとりの「おいしい味」について考えさせてくれるすてきな本です。(だ)
こちら販売終了になっていますので古書店などで見つけたらぜひ。
嶽さんの作品タイトルは「Mountain Bread」
おおきなパンをよく見てみると...近くでじっくりご覧下さい。
本日2人目、タカスギチアキさんの「おいしい本」はこちらの2冊。
「あんぱんまん」
作・絵:やなせ・たかし
アニメでおなじみ「アンパンマン」の元祖!今よりスリムな初期あんぱんまん。困った人に自分の顔を食べてもらう...やなせたかしさんの戦争体験から生まれたヒーローが、今とっても大事なことを伝えてくれます。
» (アンパンマン絵本/フレーベル館) » amazon
» アニメ「アンパンマンマーチ」(YouTube)
「小さなスプーンおばさん」
作:アルフ・プリョイセン 訳:大塚勇三
絵:ビョールン・ベルイ
ある朝、目がさめたら、いきなり茶さじくらいに縮んでしまうスプーンおばさん。気丈なおばさんは少しもあわてず、てきぱきと困難をきり抜けていく。こちらも懐かしいアニメ「スプーンおばさん」の原作。
» 学習研究社 » amazon
» アニメ「スプーンおばさん」OP(YouTube)
みなさんに「おいしい本」を選んでもらったのは会期前2月末でした。タカスギさんのセレクトは三児の母である彼女らしいなと思っていましたが、今とくにこの2冊はみんなを力づける本にもなりそう。子どもにも、大人にも。そして頑張れお母さんたち!
タカスギチアキさんの作品タイトルは「猫とのディナーは大変だ」ぜひご覧下さい。
「おいしい3月」3週目。「Pray to the ground to love」焼き菓子ココリさんから、大地への祈りをこめたお菓子が届きました。ウレシカ店内、照明をおとし暖房も切っていますが、おいしくあたたかい作品とともにお待ちしております。
2011年3月17日 | 展覧会・イベント情報, おすすめ書籍・絵本 |