キューバポスター展と写真展をウレシカの店舗でやります!
写真知識まるでなしの僕が、カタコト言葉とゼスチャーで撮影をお願いしたキューバの人達100人以上を展示します。まあ、とりあえず人生を楽しもうよ、という人懐っこい葉巻売りのオジサン、「日本人だー!」と遠くから握手を求めてきたオジサン、「お前の髪、硬そうだな、切らせてくれ」と言う床屋のオジサン、最高の笑顔をしてくれたかと思ったら、「撮影代をよこせ」と言ってきたオジサン、弾けるような笑顔のウェイトレスさんなど、ココロが温まった様々な人達の写真です。
「キューバポスターとダイ小林写真展」
2010年 5月20日(木) - 5月30日(日)
URESICA SHOP&GALLERY(東京・世田谷区経堂)
情熱的でグラフィカルなキューバポスターの展示・販売と
ウレシカの脱線系スタッフ、ダイ小林がキューバで出会った
100人以上の人々や街角スナップなどの写真を展示します。
WEBショップ未掲載のポスターや、メキシコの民芸品や雑貨も一部展示販売します。
2010年5月19日 21:09 | |
4月24日
早朝、松江市のフェリー乗り場、七類港へ。またしても雨。この朝が最後の雨だったが、雨バイクは心底つらかった。どうすれば楽しくなれるか走りながら妄想したが、お金や権力や平和よりもエロいことを考えるのが雨を忘れるのに一番効果的だった。フェリーの料金は、2等2,840円+バイク2,520円。所要2時間半。大広間の2等室は雑魚寝で楽しい。隠岐の港には友達の奥さん、フミエさんが向かえにきてくれていた。初めてお会いするが90ccのバイクで旅をしているのは僕ぐらいしかいないので、すぐに見つけてくれた。家まで15キロと言われて驚いた。なんでも島の外周は150キロぐらいあるそうだ。隠岐はデカい!隠岐の島に宿る自然の力を感じつつ、よく整備された道を走る。海と山のなんと美しいことか。
それから、モンゴルで知り合ったフルさんが営む針灸の診療所兼自宅に行き、8年ぶりの再会。うれしくて涙がでた。
その後、猟師さんにごっそりサザエをもらったり、本土で教員をしているシモザワさんカップルに岬で出会った。明るい先生シモザワさんの彼女ミヤモトさんはシャイで隠れがちだったがiPhoneの話しを楽しくしてくれた。ありがとう。
帰ってフルさんと飲み屋に行って、隠岐の焼酎を飲んだ。楽しい一日だった。
25日
昨晩、飲み屋で知り合った棟梁の中村さんに誘われて魚の箱詰め作業。発砲スチロールの箱にテトリスみたいに魚を押し込む。丁寧に水揚げ、梱包された魚がトラックでどこかにいってしまった。ちゃんと残さず食べてほしいと勝手に生産者気分。フミエさんと流木を拾いに行き、持って帰れそうなサイズを2つ拾う。午後の便で本土へ戻る。
日本海側の国道9号を西へ。夕日が日本海に沈んでいくのを横目に走った。胸が熱くなった。まだ感動できる。
出雲大社に寄るが、暗すぎて怖くなり入り口を眺めただけ。その後、宿を探しにひたすら西へ。島根はどこまで行っても島根。国道は真っ暗でみんな飛ばしてドキドキ。ホテルはあまり見つからず、ラブホテルに泊まるしかないかな、と不安になりはじめたところに温泉津(ゆのつ)温泉郷登場。迷わず飛び込む。100年の歴史のある、ますやさんに素泊まり。5500円。生き返った。
26日
いざ九州へ。日本海側の国道9号から191号の道は、このバイク旅のハイライトとなった。きらめく日本海と一緒にどこまでも走れる。特に山口県の角島にかかる低い橋は、まるで海面を走っているようだった。美しい国だ。
下関にある友達の実家にアポなしで寄り、お茶をして開門トンネルへ。90ccの通行料は20円。原付だったら人道を押さなければいけなかった。トンネルを抜けるといつの間にか九州へ。一瞬、違う国へ来た感じがしたが勝手な思い入れだろう。国道3号を走り博多へ。都会だ。流木積んでいるので恥ずかしい。
夕方、ウレシカのロゴデザインをしているオカダン・グラフィックに到着。オカダンと2年ぶりの再会。うれしかった。巨峰と柿の果樹園を営む中山姉妹も合流し、鍋を食べる。「記録でもつくりたいの?」と極めて冷静に言われる。
27日
バイクをあっさり諦めてバスで長崎へ。所要2時間で料金2500円。寝ていても到着できる。カマタのお母さんにお会いする。行く先々で「嫁を置いて男一人で何を遊んじょる!早く帰って仕事しなさい」と言われヘコんだと話すと、あなたって意外とナイーブね、と言われてさらにヘコむ。
28日
朝一で長崎手ぬぐいを扱うお店にご挨拶。3年前から取り扱わせください、とお願いしている。その後、バスで博多に戻り、オカダンに昼ごはんを作ってもらい、北九州の港へ。2泊3日のフェリーで東京まで帰る。2等14,470円+バイク9,220円。19時出発で東京に着くのは明後日の5時半。神戸―上海の鑑真号並み。チベット人の女の子を追っかけて鑑真号に乗船していた大学生のことを思い出す。チベットの恋愛について熱く語っていた。彼の恋はどうなったのだろうか。夕日が美しかった。
29日
9時ぐらいに徳島に寄港。船から見る徳島の港も美しかった。その後は船酔いとの戦い。ミイラみたいな格好で寝るしかなかった。
30日
東京到着。吉野家の朝定食を食べたあと、無事に自宅到着。疲れたが充電完了といった感じでやる気満々。これからがんばろう。
今回、バイクの知識もほとんど持たない僕が、'75年製のボロバイクで福岡まで楽しく行けたのは、バイクに大きな故障がなかったことがもちろん大きいですが、出会った人達、再会した友達、いつも黙って行かせてくれる妻の支えなしにはありえませんでした。僕は、いつもいろんな人に支えられてきました。毎回、ありがとうしかありません。このブログで感謝というのは、ちょっと違うかな、とも思いますが、この場を使ってお礼を申し上げます。ありがとうございました。
90ccバイク旅2010
総走行距離:1693キロ(メーター計算)
ガソリン使用量:47.13リットル(給油回数16回)
2010年5月13日 10:15 | | コメント (39)
4月20日
国道1号線をひたすら西へ。どしゃぶりで寒くて、まったく面白くないがもう戻れない。250キロ走り、浜松到着。スーパー銭湯があったので、ひと風呂あびる。500円。その後、アメリカで会った友達、マイコ夫妻の家に泊まる。セレブマンションで、ビチョ濡れが申し訳ないがほっとした。
21日
朝6時に神戸へ出発。1号線をひたすら西へアゲイン。半キャップのヘルメットはさすがに辛い。リサイクルショップでしっかりしたヘルメットを買う。2100円。快適になった。姫路の中古バイク屋の前でバイクが止まる。ただのガス欠なのに「ちょっとエンジン見てください。」いつも自分は焦ってしまう。 その後、神戸の叔父の家に泊めてもらう。ハチャメチャな僕をいつも優しく受け入れてくれる。この日は280キロ走った。
22日
雨が強いので、神戸でもう一泊。電車で大阪まで行き、東欧雑貨のお店などにご挨拶。ちゃんと仕事もしているぞ、というポーズ。 モンベルのインナーを上下で買う。12000円ぐらいだったが、これがなかったら、その後ヤバかった。商品の前で長らくウジウジしていたけど、ナイス判断だった。
23日
神戸出発。隠岐の島行きのフェリーのために前泊。米子で泊まろうと思ったけど、途中の「温泉」という文字に惹かれ、皆生温泉に泊まる。素泊まり3500円の古いホテル。近くのお寿司屋さんで、地元の獣医さんと知り合う。アルマジロの皮膚病をみてくれ、と言われた話が面白かった。調子に乗って、あまり飲めないお酒を頼んでみる。男一人山陰の旅。飲まないわけにはいかない。なんかカッコいい。しかし、お湯割りで!と頼んだお酒が日本酒だったので店員のみなさんがざわつく。あわてて焼酎に訂正。日本酒はお湯割りしないことを35歳で始めて知った。なんと恥ずかしいことか。カッコつけると大体失敗してきたはずなのに、またカッコつけた。この日は260キロ。
つづく
2010年5月11日 14:52 | |